FC2ブログ

RSS
Admin
Archives

まぜるときけん

灰音「ほんとに1周年!」 衣玖さん「フィーバー☆」

Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
--.--
--


--:--
Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009.10
28
CM:3
TB:0
01:27
Category : Eschatology
Theme : 自作小説
Genre : 小説・文学
 
 刹那に停滞していた少女。
 
 あれは明らかな異常だった。
 
 少女が残した言葉が、呪いのように俺の頭からこびりついて離れようとしない。

 ――――あなたは、私と一緒だから。
 
 「くっそ・・・っ」
 
 俺の日常がブチ壊されたような感覚がして、気付けばつぶやいていた。
 
 「澪・・・?」
 
 俺の異常を察したのか、詩織が前かがみになっている俺の顔を覗き込んでいた。
 
 「大丈夫? 顔色、悪いよ?」
 
 どうやら、コイツは俺のことを心配してくれているらしい。
 
 ・・・本当に、コイツは
 
 「あぁ、大丈夫。少し立ちくらみがしただけだ。」
 
 言った瞬間、士郎がたまらず会話に割って入ってきた。
 
 「なんだ、女の裸でも妄想してたか? ミオちゃんはウブだねぇ」
 
 ・・・
 
 「詩織、士郎が誰かに話しかけてるぞ。 てかミオって誰だ?」
 
 「えっ?」
 
 詩織が驚いた顔でこっちの顔を見ている。
 
 「だから・・・、ミオって誰なんだ。」
 
 また士郎が割って入ってくる。
 
 「わからねぇのか? そんなん」
 
 「士郎、お前には聞いてない。」
 
 俺は大事なところを聞かずに士郎に睨みを利かせつつ、回答と見える言葉を切る。
 
 「なんだよ、そんなマジになんなって」
 
 士郎は悪魔でもおちゃらけているつもりだろう。
 
 しかし、俺にとっては回答しだいで今日の気分が変わる禁句を言わせないため。
 
 「えぇっとぉ・・・」
 
 なぜか詩織はキョドったままだ。
 
 「そうか、詩織は知らないのか。ならいい。このことは忘れることにするよ。」
 
 俺はこの会話に終わりを付けるための言葉を言った。
 
 しかし、その瞬間を待っていたと言わんばかりに士郎の口が開く。
 
 「なんだ、わからねぇままだと気持ち悪いだろ。教えてやんよ。お前のことだよ、澪(れい)。またの読み方が澪(
みお)だろ?」
 
 俺はあまりにも唐突な暴言に言葉を無くす。
 
 「おまえさぁ、そんなオンナみてぇな容姿してっからこっちの方がぴったりだと俺は思うんだよね。」
 
 その言葉を聴き、俺の言葉を無くした理由は全て怒りに変換された。
 
 「は?」
 
 「なんだ、高2にもなって自分の名前の読み方もわかんねぇのか?」
 
 などと言って士郎は鼻で笑っている。
 
 「俺の名前は澪(れい)ですが。」
 
 「だからゼッテぇ澪(みお)の方が合ってるって。なぁ、詩織。」
 
 士郎は味方をつけんとばかりに詩織に意見を求める。
 
 「えぇっと・・・、あー・・・」
 
 詩織はまた戸惑う。
 
 俺としてはそこで戸惑って欲しくは永久永劫無いんだが。
 
 「優柔不断だぞ、詩織。まぁ、お前のことだから『似合ってない、澪(れい)は澪(れい)なんだから』とか言うんだろうけどな。」
 
 そんなことを言った俺は、この後後悔することになる。
 
 「え~、う~んと、かわいいと思いますですよ・・・?
 
 だって澪って綺麗な顔立ちしてるし、なんせ私より女っぽ――ゲフッ!!」
 
 自分でも気付かないうちに、俺のスクールバックは詩織に顔面にヒットしていた。
 
 「あ、すまん。条件反射だ。事故だから、事故」
 
 詩織はよほど痛かったのか、あ゛~~~と唸って俯いている。
 
 俺こと、焔上澪はよく女と間違われる。名前もそうだが、なにせ容姿がそれっぽい。

 身長は男らしく170強はあるんだが、それもこの顔のせいでなんの役にも立たない。むしろ酷くしている。
 
 女の子とよく間違わられた幼少期は今でもトラウマだし、この前なんて暇つぶしに町を散歩していたら、どっかのスカウトに女性モデルの勧誘をされ、その一日かなりブルーになった。
 
 だからこの顔はコンプレックス。それをこいつらはかわいいだのなんだの。だからこれくらいの制裁は必要だと思う。
 
 まぁ、俺に非があるとしたら順序だろう。最初に士郎を黙らせるべきだった。
 
 「はっ、相手が女でも容赦なしかよ。澪はこえェなァ」
 
 「よくもそんなことが言えるな、主犯」
 
 士郎は不敵な笑みを浮かべ、俺をおちょくってくる。
 
 「まぁ、でも。俺はミオちゃんのこと大好きだぜ。愛してる」
 
 「そうか。そんなに死にたいならなら俺じゃなくてどっかのヤンキーに絡んで死んでこい」
 
 「うわ!士郎が澪に告白したよ!ラヴコール!?まさかの急展開ですか!!?」
 
 「てめぇ・・・」

 士郎には徹底的にその口を黙らせないといけない気がしたし、詩織にはもう一度制裁を下す必要があるようだ。
 
 「よし。お前ら覚悟しろ」

 と、俺は自分の名誉を守るため、拳を握り締めるのであった。
  
 
 俺と士郎のスパーリングになってから、ほどなくして学校に着いた。
 
 学生としての朝の行動の最終目的地。遅刻したとは言え、普段なら平然として潜っていた門がそこにある。
 
 「はぁ・・・、あぁ・・・」
 
 しかし焔上澪は家から学校までの1.4キロを全力ダッシュしたかのごとく疲れていた。
 
 理由は簡単で、ただ士郎を全力でぶん殴ろうとしてその全部をかわされたり、受け流されたりしたから。
 
 冬の真っただ中で額に浮かぶ汗が、運動量を物語っている。
 
 「どうしたミオちゃん。あんなじゃれあいで疲れちゃったの?」
 
 黙らせれなかった口から、俺をおちょくる言葉が二酸化炭素とともに排出される。
 
 「くっそ。この体力無尽蔵野郎が・・・」
 
 「褒めんなって、うれしすぎて学校の窓ガラス全部割っちゃうぜ?」
 
 「褒めてねぇ。つか後者はお前が言うとガチに聞こえるからやめろ」
 
 会話の中、不意にチャイムが聞こえてきた。
 
 腕時計を見ると、針は9時10分を指している。さっきのチャイムは1限目の終了を意味するだろう。
 
 まぁ、朝から遅刻することは分かっていたし、別段急ぐ必要がない。
 
 だが、ただ一人だけは除いて。
 
 「あぁ!今日の1限目って歴史じゃん!!しかも2限目ってもしや数学!?あぁ~、忘れてた~~!!」
 
 もう遅いであろうことを思い出して頭を毟っているのは、誰でもない詩織だった。
 
 「どうした。小テストでもあったっけ?」
 
 こんなオーバーに体で表現されると、さすがに気になった。
 
 「今日は歴史の課題提出の日!しかも数学はもうその通り小テストですよ!!新しく始めたところの!!」
 
 あぁ、なんだそんなことか。と、士郎がつぶやいた。
 
 「詩織、お前は急いだほうがいいんじゃないか? それでなくても・・・」
 
 「分かってます!じゃ、そいうゆうことで!!バイッ!!」
 
 少々イジケタ感じで校庭を駆け抜けて行く焔上詩織は、実は頭がかわいそうな娘である。
 
 教職員の好感こそはいいものも、それはあくまで態度の問題で、テストは常に赤点すれすれ。
 
 よくもまぁ、こんな絵に描いたようなスポーツ娘も居たもんだ。唯一型にはまっていないのは料理ができるくらいか。
 
 俺たちはと言うと、実は士郎はクラスのトップだったりする。
 
 詩織とは真逆で、本物の天才の士郎の脅威的な知力は教職員の反感しか買っていない。
 
 だからこいつのバカはたちが悪い。ふつうのバカじゃ考え付かないようなことも平然とやるし、行動力もある。今日の朝が一例だ。
 
 俺はただの記憶と勘まかせだから大体中間位。教職員には睨んでもないし睨まれてもない、お互い気にしていない存在。詩織いわく、勉強しないでそんなに順位に停滞出来るなら勉強しろ。だとか。

 「んじゃ、ミオちゃん。俺らも教室に行きますか?」

 「だからミオじゃないっつの・・・」
 
 どうやら士郎は俺の名前をいい改める気はないようだ。少なからず今日はずっと言われるだろう。
 
 それについて俺と士郎は教室まで口論して歩いた。

 
 自分の名誉を守りきれないまま、ほどなくして教室に着いた。
 
 教室に入ると、真っ先にクラスのやつらが俺らに視線を送ってくる。

 視線には二つの意味があるだろう。
 
 まずは遅刻を非難する目。もう一つは士郎への忌避の目。
 
 まぁ、どちらも俺らは全く気にしないが。
 
 「すみません、遅刻しました」
 
 俺は生徒の視線を完全無視し、自らの遅刻を教職員に報告するが、士郎は教室に入ってきたそのままの勢いで席に突っ伏し、睡眠の態勢に入る。

 「ちょっと、士郎。寝ないの」
 
 士郎の後ろの席の詩織が注意しようとも聞く耳を持たず、1分後には寝息を立てていた。
 
 詩織も教職員も呆れて顔で、授業を再開した。

 
 しばらくたって、2限目終了の鐘が校舎に鳴り響く。

 






 

 

 
 



暇だったので更新しました。

ここまで読んでいただけたと思うだけで。。。ビクンビクン

それと、自分で読み返してみて非常に文章が読みにくかったので、文と文の間を開けてみました。

自分的には結構見やすくなったと思います。

本当にここまで読んでいただき、ありがとうざいます。

次の更新は未定です。

 
 
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

センキュー!!マジでGJ!
これから頑張ってね
楽しいからww

No title

>>天音さん
天音さんの言う「これから」は
他意が含まれていそうでこわいですww
でもありがとうございますっ
これからもドウモくんです

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。